
はやぶさ2による小惑星リュウグウの探査で,地球に有機物や水をもたらしたと考えられる天体群が原始太陽系でどのように誕生したのかを解明する手掛かりが得られた。 地球に接近する小惑星が,多数の小惑星が集まる「小惑星帯」の中でいかにして形成され,どのような変遷を経てきたのか,その一端もわかった。はやぶさ2が地球に持ち帰ったリュウグウのサンプルの分析が進めば,こうした問題に関する研究がさらに大きく進展すると期待されている。
著者
中島林彦 / 協力:渡邊誠一郎
中島は日本経済新聞記者。渡邊は名古屋大学教授(大学院環境学研究科地球環境科学専攻)で,はやぶさ2のプロジェクトサイエンティストを兼務する。専門は惑星科学,惑星系形成論,水惑星学,数値シミュレーション。
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