日経サイエンス  2021年2月号

特集:はやぶさ2 帰還

はやぶさ2は小惑星リュウグウの探査を完遂し,そのサンプルを収めたカプセルを携えて地球に帰還した。地球を発って6年,総飛行距離52億4000万kmに及ぶミッションは「100点満点でいえば1万点」と津田雄一プロジェクトマネージャは総括する。これまでの探査で,地球に有機物や水をもたらしたと考えられる天体群が,原始太陽系でどのように誕生したのかを解明する手掛かりが得られた。地球に接近する小惑星が,多数の小惑星が集まる「小惑星帯」の中でいかにして形成され,どのような変遷を経てきたのか,その一端も明らかになってきた。渡邊誠一郎プロジェクトサイエンティストの協力を得てミッションの全容と主要成果を報告,サンプル分析によってどんな発見が期待できるのか紹介する。

 

6年間50億キロの旅  中島林彦

小惑星リュウグウの素顔  中島林彦 協力:渡邊誠一郎