日経サイエンス  2020年12月号

特集:COVID-19 終わらないパンデミック

米国を騒がす誤情報

T. ルイス(SCIENTIFIC AMERICAN編集部)

米国で新型コロナウイルスに関する誤情報があふれ,混乱をきたしている。ウイルスは中国の研究所で人為的に作られた,裕福なエリートがワクチンで儲けるためにウイルスを利用しているといった陰謀論に近いものから,症例数が増えているのは検査が増えたためだ,ヒドロキシクロロキンが新型コロナの治療に有効だといった事実とは異なる主張もある。それらが誤っていることには明確な根拠があるが,それでも多くの人々が信じている。その理由は何だろうか。




再録:別冊日経サイエンス243「脳と心の科学 意識,睡眠,知能,心と社会」

原題名

COVID-19 Misinformation That Won’t Go Away(SCIENTIFIC AMERICAN November 2020)

サイト内の関連記事を読む

キーワードをGoogleで検索する

誤情報ヒドロキシクロロキンアンカリング集団免疫陽性率