日経サイエンス  2020年12月号

特集:長期化するCOVID-19

編集部

COVID-19に対するワクチンの臨床試験が大詰めを迎えている。成功すればパンデミックは終息し,元の生活に戻れるのだろうか? そうはいかないようだ。最初に実現するワクチンは,発症を防ぐのではなく重症化のリスクを下げるものになるとみられている。社会からウイルスをなくすことはできず,感染防止策は続ける必要があるだろう。この厄介な疫病の今後を占うには,かつて世界中で猛威をふるったAIDSの経験が参考になりそうだ。ワクチンは今も実現していないが,治療薬は格段の進歩を遂げ,状況は著しく改善した。今回のパンデミックは人々の生活を激変させ,睡眠習慣や見る夢にも大きな変化が起きている。この変化が今後社会にどのような変化をもたらすのか,研究者らは注目している。

 

 
ワクチンの実力  出村政彬
AIDSの経験に学ぶ  W. A. ヘーゼルティン
米国を騒がす誤情報  T. ルイス
パンデミックが変えた睡眠と夢  T. ニールセン

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