
日本列島サイズの口径の電波望遠鏡を実効的に実現して,天の川銀河の立体地図を作る「VERA(ベラ)計画」が大詰めを迎えている。銀河の渦巻きの詳しい構造が明らかになってきたほか,銀河円盤の回転や,大質量原始星がガスを噴き出す様子などダイナミックな姿も捉えられた。中国,韓国と連携して東アジア規模の口径の電波望遠鏡を実現し,遠方の銀河に潜む巨大ブラックホールの活動を探る取り組みなども進んでいる。
著者
中島林彦 / 協力:本間希樹
中島は日本経済新聞記者。本間は国立天文台水沢VLBI観測所の所長で教授。専門は電波天文学。一般向け著書に『巨大ブラックホールの謎』(講談社ブルーバックス)などがある。
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