日経サイエンス  2020年12月号

特集:星の地図を作る

編集部

 天の川銀河に渦巻きを構成する腕がいくつ存在するかなど,私たちが暮らす銀河の構造についてはよくわかっていない。理由は明らかで,その姿を外から眺めることができないからだ。現在,広域に散らばる電波望遠鏡を結びつけて超大口径の望遠鏡を実効的に実現する観測システムを用いて天の川銀河の詳細な立体地図を作成するプロジェクトが進行している。日本のVERA(ベラ)計画と米国のBeSSeL(ベッセル)サーベイだ。これまでに得られたデータから,天の川銀河の姿がかつてない精度で描き出された。それによると,天の川銀河は標準的な渦巻銀河ではあるが,一般的なタイプよりかなり整った姿をしているようだ。銀河の回転速度や銀河内における太陽のより正確な位置も明らかになった。
 
 
見えてきた天の川銀河の姿  M. J. リード/X.-W. ジェン
銀河のダイナミズムを探る VERA計画大詰め  中島林彦 協力:本間希樹

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