日経サイエンス  2020年11月号

優しくなければ生き残れない 進化史に見るホモ・サピエンス成功のカギ

B. ヘア V. ウッズ(ともにデューク大学)

私たちホモ・サピエンスはどのようにして現在に至る最後の人類となったのだろうか? 10万年前にはネアンデルタール人のほうが有力だったかもしれない。ホモ・サピエンスは友好的な形質が自然選択される過程を経験した結果,集団で高度な協力ができるようになったと考えられる。この精緻な社会性から文化と技術が生まれ,生き残りに寄与した。
 
 
再録:別冊日経サイエンス242「人間らしさの起源 社会性,知性,技術の進化」

著者

Brian Hare / Vanessa Woods

ヘアはデューク大学の教授(進化人類学,心理学,神経科学)。ウッズは同大学イヌ科動物認知センターの研究者でデューク子犬幼稚園の所長。2人の近著「Survival of the Friendliest」は7月にランダムハウスから出版された。

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生まれながらの協力上手」,G. スティックス,日経サイエンス2014年12月号

原題名

Survival of the Friendliest(SCIENTIFIC AMERICAN August 2020)

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