日経サイエンス  2020年10月号

動物のソーシャル・ディスタンシング

D. M. ホーリー J. C. バック(ノースカロライナ大学ウィルミントン校)

新型コロナウイルス感染症の拡大抑制策として実施されたソーシャル・ディスタンシングは不自然でつらく感じられたかもしれないが,自然界では昆虫から魚,鳥,哺乳類まで多くの動物が致死的な病気の広がりを抑えるために行動を様々に変え,互いに距離を置いている。社会的に重要な仲間については排除を控えるなど,その戦略は実に見事だ。



再録:別冊日経サイエンス244「動物の行動と進化 環境が育んだ驚異」




著者

Dana M. Hawley / Julia C. Buck

ホーリーはバージニア工科大学の教授で,動物の社会行動と病気を研究している。バックはノースカロライナ大学ウィルミントン校の助教で,疾病生態学の研究室を運営している。

関連記事ヒヒの群れに探る社会的きずなの健康学」,L. デンワース,日経サイエンス2019年7月号。

原題名

Animals Apart(SCIENTIFIC AMERICAN August 2020)

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