
3~4週間先までの天気を予測する月間予報(季節内予報)の精度が上がってきた。おなじみの週間予報が日ごとの最高・最低気温と降水・降雪確率,風の状況を詳しく提供するのに対し,季節内予報はその日が平年よりも暖かくなるか寒くなるか,通常よりも降水が多いか乾燥するかを予測し,危険な極端気象も予測する。より強力になったスーパーコンピューターが寄与しているが,マッデン・ジュリアン振動や北大西洋振動など全地球規模の気候パターンに関する理解が進んだことも重要なポイントだ。
著者
Kathy Pegion
ジョージ・メイソン大学の大気・海洋・地球科学学科の助教。4週間予報を行うサブXプロジェクトを監督しているほか,数年先の気象を予報する研究にも取り組んでいる。
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「異常気象を招く 暴れるジェット気流」,J. マスターズ,日経サイエンス2015年3月号。
原題名
Your 28-Day Weather Forecast(SCIENTIFIC AMERICAN July 2020)
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季節内予報/マッデン・ジュリアン振動/大気の川/北大西洋振動/ジェット気流/極渦