
鳥のなかには道具を使うカラスや鏡に映った自分を認識できるカササギ,簡単な足し算ができるオウムなどがおり,因果関係の推定や,計画立案,社会認知,想像力などが認められる。鳥は脳が小さく知力に劣るとされてきたので,これらは驚きだ。小さな脳でどのように高度な認知を実行しているのか,近年の研究でその秘密が明らかになってきた。
再録:別冊日経サイエンス244「動物の行動と進化 環境が育んだ驚異」
著者
Onur Güntürkün
ドイツのルール大学ボーフムで生物心理学の教授を務めている。ハトや人間などの動物で認知と神経科学を研究。
関連記事「嘘をつく動物たち」,B. J. キング,日経サイエンス2019年12月号。
原題名
The Surprising Power of the Avian Mind(SCIENTIFIC AMERICAN January 2020)
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