
中生代は「恐竜の時代」といわれることが多いが,空を支配していたのは別の動物グループ,翼竜だ。翼竜は鳥類よりも約8000万年早く,脊椎動物で初めて羽ばたき飛行を進化させた。体重が290kgを超えていたとみられる最大級の翼竜はどうやって飛び立っていたのか? 長年の疑問が,新たに発見された化石と数理モデルの助けによって解決されつつある。
著者
Michael B. Habib
南カリフォルニア大学に所属する古生物と生体力学の研究者。翼竜と鳥類,羽毛恐竜の解剖学と運動を研究している。
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「史上最大の飛ぶ鳥 ペラゴルニス」,D. T. セプカ/ M. ハビブ,日経サイエンス2016年8月号
原題名
Monsters of the Mesozoic Skies(SCIENTIFIC AMERICAN October 2019)