
最前線の医療従事者は今回のCOVID-19パンデミックの顔となった。重症患者の治療に立ち向かうその姿は人間性の最も素晴らしい部分の象徴であるとともに,米国の脆弱な医療制度と政府の混乱した対応による副次的なダメージを体現している。本誌は全米各地の病院で働く医師や看護師,呼吸療法士に,恐怖にどう対処し,悲痛をどう受け止め,自分の健康にどう配慮しているかを聞いた。インタビューはCOVID-19が米国の暮らしを急変させた3月下旬から4月上旬に行われ,先行きが極めて不透明な状況を反映している。
原題名
How the Healers Feel(SCIENTIFIC AMERICAN June 2020)