
現在のCOVID-19パンデミックのなか,医療従事者は次々に担ぎ込まれる重症患者を治療しているが,それだけではない。彼ら自身も感染リスクにさらされ,患者が相次いで死亡するのを目の当たりにしている。通常の治療手順が破綻,医療用資材の支援も崩壊している。こうした急性ストレスは精神的健康を蝕む恐れがある。現下の危機が去った後に彼らをトラウマから守るケアが必要だ。
再録:別冊日経サイエンス246「感染症Ⅱ 新型コロナと闘う」
著者
Jillian Mock
ニューヨークを拠点に活動するフリーランスの科学ジャーナリスト。環境問題や気候変動,医療に関する記事をNew York Times紙やHuffington Post,Discover誌など多くのメディアに執筆している。
原題名
Frontline Trauma(SCIENTIFIC AMERICAN June 2020)
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バーンアウト(燃え尽き症候群)/モラル・インジャリー(道徳的負傷)/心的外傷後ストレス障害(PTSD)/心的外傷後成長