日経サイエンス  2020年6月号

旅する蝶 オオカバマダラ激減の真相

G. ポプキン(サイエンスライター)

 毎年,何百万匹ものオオカバマダラが越冬地であるメキシコから夏の繁殖地である米国東部やカナダまで旅をする。この個体群の冬の個体数は激減しており,その原因は除草剤にあると考えられていた。オオカバマダラの繁殖に欠かせない植物のトウワタが,除草剤によって減少していたためだ。だが近年,越冬する森の劣化など別の原因が浮上している。



再録:別冊日経サイエンス244「動物の行動と進化 環境が育んだ驚異」

メリーランド州マウントレーニア在住のサイエンスライター。

原題名

What Is Killing the Monarchs?(SCIENTIFIC AMERICAN March 2020)

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