日経サイエンス  2020年6月号

麻薬性鎮痛薬からの離脱

C. ウォリス

米国ではかねて疼痛治療に麻薬性鎮痛薬(オピオイド)が処方されてきたが,合法・違法薬の多用による死者や依存が社会問題となり,厳しい制限が設けられた。用量を急に減らすと痛みに耐えられず,むしろ危険だ。高用量のオピオイドから安全に離脱する方法が模索されている。時間をかけて減薬しつつ,精神面のサポートを行う方法がある。



再録:別冊日経サイエンス250「『病』のサイエンス」
再録:別冊日経サイエンス243「脳と心の科学 意識,睡眠,知能,心と社会」

著者

Claudia Wallis

サイエンスライター。本誌に健康科学関連のコラム「ヘルス・トピックス」を連載中。

原題名

Unbound from Opioids(SCIENTIFIC AMERICAN January 2020)

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