日経サイエンス  2020年6月号

特集:サイバー戦争

 耳になじんだ口調やかすかなお国訛り。そんなところまでそっくり真似ることのできるAIの登場で,新たなリスクが登場した。上司の声音で金銭の振り込みを指示するAI版「振り込め詐欺」だ。ほかにもラジオから流れる音楽にスマートスピーカーを誤動作させる音声信号を仕込んだり,手術室のロボットを乗っ取ったりと,SFさながらのAI攻撃が現実化しつつある。防御する側もAIを駆使し,攻撃を早期に察知し撃退する技術に磨きをかけている。一方で,感染症の拡大防止や企業のサービス向上のため,スマホなどを通じて個人の行動を追跡する動きも急だ。情報技術の進展により,サイバー空間のセキュリティー問題は新たな段階に入った。
 
 
加速するAI攻撃  吉川和輝
AI時代のサイバー戦争  語り:高倉弘喜
サイバー監視の攻防  吉川和輝
GPSハッキングの脅威  P. トゥリス

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