
超巨大火山(スーパーボルケーノ)は内部に途方もない破壊力を蓄積しており,大陸の形を変えるほどの大噴火を起こす場合がある。人類がその種の大噴火を目にしたことはまだないが,南米アンデスの高地ラグナ・デル・マウレで火山系が発達しており,私たちが生きているうちにスーパーサイズに達する可能性がある。意外なことに,そうした超巨大噴火の始まりは高温の溶岩ではなく,実質的に固体の岩体が出発点だ。たった数十年で岩体が溶岩に変化するきっかけは何なのか,解明が進みつつある。
著者
Shannon Hall
フリーの科学ジャーナリスト。天文学と地質学,環境を専門に執筆している。
原題名
Hidden Inferno(SCIENTIFIC AMERICAN December 2018)
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ラグナ・デル・マウレ/流紋岩質マグマ/タウポ火山帯/玄武岩質マグマ