日経サイエンス  2020年5月号

特集:新型コロナウイルス

 2019年12月に中国・武漢で確認された新型コロナウイルス感染症COVID-19は,たった数カ月のうちに100以上の国と地域で10万人以上の感染者が見つかる世界規模の感染症になった。21世紀に入って人類がコロナウイルス感染症の脅威にさらされるのはSARS,MERSに引き続き3度目だ。新型のウイルスは全くの未知ではなく,これまでのコロナウイルス研究の知見が生かせる。ゲノムやタンパク質をコンピューター上で解析する学問分野が進歩したことで,研究者は様々な手段でこのウイルスと戦えるようになった。疫学的な分析結果を公衆衛生の施策へ組み込む試みも日本をはじめ複数の国で行われている。専門家たちが重視するのは1人が複数人に感染させる「クラスター」の封じ込めだ。
 
 
病原体の実像に迫る  出村政彬/古田彩
コロナウイルスはどこから来たのか  S. メイキン
私たちはどう闘うか 座談会:専門家会議メンバーが語る日本の戦略  尾身茂/脇田隆字/押谷仁
 
 

この続報は4月25日発売の2020年6月号

緊急解説:新型コロナウイルス感染症 COVID-19」でご紹介しています。

 

再録 別冊日経サイエンス238「感染症 ウイルス・細菌との闘い」

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