日経サイエンス  2020年4月号

復活するか? ファージ療法

C. シュミット(ジャーナリスト)

細菌に感染するウイルスであるバクテリオファージは20世紀初めに発見され,一時は細菌感染症の治療に使われた。抗生物質の登場ですたれたこのファージ療法が再び注目を集めている。抗生物質の効かない耐性菌が出現し,大きな脅威になったためだ。いくつかのファージ療法が米国で臨床試験されている。病原菌を殺すメカニズムと課題をリポートする。
 

 
再録:別冊日経サイエンス238「感染症 ウイルス・細菌との闘い」

著者

Charles Schmidt

メイン州ポートランドを拠点とするフリーランスジャーナリストで,健康問題と環境問題をカバーしている。本誌にはベトナムにおける枯葉剤の複数世代に及ぶ影響に関する記事などを書いている。

原題名

Is Phage Therapy Here to Stay?(SCIENTIFIC AMERICAN November 2019)

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