日経サイエンス  2020年3月号

幼児教育で伸ばすべき力

L. ガーンジー(ニュー・アメリカ財団)

就学前の子どもたちには文字や数を覚えさせるよりも,言葉を話す能力や,自分自身をうまく制御して物事をやり抜く「実行機能」を身につけさせるほうが重要であることが近年の研究でわかった。

入念に設計された教育プログラムを通して習得するこれらの基礎能力は,その後の学業のみでなく人生を成功させるための強力な基盤となる。

幼少時に良質な教育を行うためには教師自身への教育も大事で,さまざまな訓練方法が編み出されている。



再録:別冊日経サイエンス259『新版 認知科学で探る心の成長と発達』
再録:別冊日経サイエンス243「脳と心の科学 意識,睡眠,知能,心と社会」

著者

Lisa Guernsey

ワシントンに本部があるシンクタンク「ニュー・アメリカ財団」の早期・初等教育政策プログラムのシニアアドバイザー。指導・学習・技術プログラム担当の理事。

原題名

Smart Start(SCIENTIFIC AMERICAN October 2019)

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