日経サイエンス  2020年3月号

特集:脳のコネクトーム

機械は意識を持ちうるか

C. コッホ(アレン脳科学研究所)

人工知能(AI)の技術が大きく進展し,人間と同レベルの知能を備えた機械の実現が近づいてきた。だが,現在よりも格段に高度なAIが実現したとして,それらが意識を持つかどうかは,依然としてわからないだろう。脳を最も精巧にシミュレーションしても,意識的な知覚が生じる見込みは薄いからだ。




再録:別冊日経サイエンス255『新版 意識と感覚の脳科学』
再録:別冊日経サイエンス243「脳と心の科学 意識,睡眠,知能,心と社会」
再録:別冊日経サイエンス239「人工知能 機械学習はどこまで進化するのか」

著者

Christof Koch

シアトルにあるアレン脳科学研究所の首席科学者・社長。SCIENTIFIC AMERICANの編集顧問でもある。

原題名

Proust among the Machines(SCIENTIFIC AMERICAN December 2019)

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