
『三体』の作者,劉慈欣が2019年10月,初めて来日し,埼玉大学で開かれたシンポジウムでSFと科学技術とのつながりについて語った。SFは科学技術が発展することで新たな想像の世界を作り出せると述べ,特に天文学と物理学の研究の進展に期待を寄せた。また,SFは人類がアイデア豊かに将来を模索するイノベーション型の考え方をしていく上で一定程度,役立つとの見方を示した
著者
劉 慈欣(りゅう・じきん,リウ・ツーシン)
1963年,中国の北京生まれ。華北水利水電学院(現・華北水利水電大学)を卒業後,山西省娘子関の火力発電所で長年,コンピューターエンジニアをしながらSFを執筆,現在は専業。ヒューゴー賞の受賞作『三体』(邦訳は早川書房)が世界的ベストセラーになった。