日経サイエンス  2020年2月号

特集:エマージングテクノロジー 10の科学技術が世界を変える

SCIENTIFIC AMERICAN編集部

SCIENTIFIC AMERICANが世界経済フォーラムの専門家グループと協力して選定した10件のイノベーションを紹介する。例えばコラボラティブ・テレプレゼンスという技術は,あなたを離れた場所へ仮想的にテレポートして,友達と握手をした感覚を実際に感じることを可能にするだろう。ほかにもある。人間と親密に付き合えるように設計されたロボット。食中毒の原因となった汚染食物の出所を数秒で特定するシステム。新装置に道を開く極小のメタレンズ。植物ゴミから作り出された丈夫な生分解性プラスチック。とてつもない量の情報を信頼性高くコンパクトに保存できるDNAベースのデータ記録システム――などいろいろだ。

 

 

1.循環経済を実現するバイオプラスチック  J. ガルシア・マルティネス(アリカンテ大学=スペイン)

2.ソーシャルロボット

  C. E. レイサン(アンスロ・トロニクス)/G. リン(ジョンズ・ホプキンズ大学/米国軍保健科学大学)

3.メタレンズ  A. モスカテッリ(Nature Nanotechnology誌)

4.天然変性タンパク質を創薬の標的に  E. オデイ(オラリス・セラピューティクス)

5.スマート肥料  J. カーベック(10EQS)

6.コラボラティブ・テレプレゼンス

  C. E. レイサン(アンスロ・トロニクス)/A. メイナード(アリゾナ州立大学)

7.高度な食品追跡と賢いパッケージ

  R. チャンドラワティ(豪ニューサウスウェールズ大学)/B. S. マイヤーソン(IBM)

8.より安全な原子力  M. フィシェッティ(SCIENTIFIC AMERICAN編集部)

9.DNAデータ貯蔵  S. Y. リー(KAIST=韓国)

10.再生可能電力の貯蔵  A. トンプソン(SCIENTIFIC AMERICAN編集部)

原題名

Top 10 Emerging Technologies of 2019(SCIENTIFIC AMERICAN December 2019)

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