日経サイエンス  2020年1月号

特集:深海生物

深海クラゲの世界を見る

中島林彦(日本経済新聞) 協力:D. J. リンズィー(海洋研究開発機構)

海の大部分の体積を占めるのは,表層と海底の間に存在する暗黒の冷たい海水域で,そこで繁栄しているのがクラゲだ。クラゲはゼラチン質の脆弱な体。網で捕まえるよりも,カメラでその姿を捉えて研究するアプローチが適している。高解像度の映像データは膨大なので,その解析には機械学習などのAIの技術が不可欠になっている。

著者

中島林彦 / 協力:D. J. リンズィー(Dhugal John Lindsay)

中島は日本経済新聞記者。リンズィーは海洋研究開発機構の主任技術研究員(超先鋭研究開発部門超先鋭技術開発プログラム)。横浜市立大学客員教授と北里大学客員准教授,横浜サイエンスフロンティア高等学校科学技術顧問を兼務。専門はクラゲなどのプランクトンとそれらを調査する機器の開発。共著で『日本クラゲ大図鑑』(平凡社)などがある。俳人としても知られ,『出航』などの句集を出している。

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