日経サイエンス  2019年12月号

詳報:ノーベル賞

物理学賞:現代宇宙論の確立と系外惑星の発見

中島林彦(日本経済新聞)

2019年のノーベル物理学賞は私たちの宇宙観に大きな転換をもたらした宇宙分野の研究者に授与される。現在のビッグバン宇宙論の基礎を1960年代半ばに築いた米プリンストン大学のピーブルス(James Peebles)名誉教授と太陽以外の恒星の周りを回る太陽系外惑星(系外惑星)を1995年に初めて発見したスイス・ジュネーブ大学のマイヨール(Michel Mayor)名誉教授とケロー(Didier Queloz)教授(英ケンブリッジ大学教授を兼務)の3人。賞金900万スウェーデンクローナ(約9800万円)の半分がピーブルス博士に,残り半分がマイヨール,ケロー両博士にそれぞれ贈られる。

著者

中島林彦

中島は日本経済新聞記者

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