
DNAは遺伝暗号だけでなく情報一般の保存に最適な特性を持っている。塩基配列を読み取る技術が進んだことで,一部の研究分野では分子スケールの記録媒体として使われるようになってきた。記録した複数の画像を順番に読み出して動画を再現する実験まで成功している。ハードディスクなど在来装置にはまだ及ばないものの,新たな可能性がありそうだ。
著者
James E. Dahlman
ジョージア工科大学とエモリー大学が共同で運営しているウォレス・H・コールター医用生体工学科の助授。薬剤送達とナノテクノロジー,ゲノム科学,遺伝子編集の境界領域を研究している。
原題名
All the World’s Data Could Fit in an Egg(SCIENTIFIC AMERICAN June 2019)
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DNA分子バーコード/次世代シーケンサー/薬剤耐性/CRISPR