日経サイエンス  2019年10月号

片目を開けて眠る動物たち 半球睡眠

G. G. マセッティ

動物に睡眠は不可欠だが,睡眠中は周囲の環境を認識できなくなり,捕食者に狙われやすくなる。一部の動物はこの問題を解決するため,片方の脳半球が寝ずの番をしながら,他方の脳半球を眠らせる能力を発達させた。



再録:別冊日経サイエンス244「動物の行動と進化 環境が育んだ驚異」

著者

Gian Gastone Mascetti

イタリアにあるパドヴァ大学の神経生理学の元教授で,引退後の現在も一般心理学科でシニアスカラーを務めている。睡眠,特に睡眠と脳の側性化の関係について研究している。

原題名

One Eye Open(SCIENTIFIC AMERICAN June 2019)

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