
動物に睡眠は不可欠だが,睡眠中は周囲の環境を認識できなくなり,捕食者に狙われやすくなる。一部の動物はこの問題を解決するため,片方の脳半球が寝ずの番をしながら,他方の脳半球を眠らせる能力を発達させた。
再録:別冊日経サイエンス244「動物の行動と進化 環境が育んだ驚異」
著者
Gian Gastone Mascetti
イタリアにあるパドヴァ大学の神経生理学の元教授で,引退後の現在も一般心理学科でシニアスカラーを務めている。睡眠,特に睡眠と脳の側性化の関係について研究している。
原題名
One Eye Open(SCIENTIFIC AMERICAN June 2019)
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概日リズム/半球睡眠/徐波睡眠/レム睡眠/視床下部/前脳基底部/腹外側視索前野/後交連/第一夜効果