
薄暗い光のなかで意外にも優れた視覚を発揮する動物がいる。そうした動物は暗くても色がわかる。一部のハチやガ,カエル,ヤモリなどは暗闇で色を検知している。この離れ業は,目からの乏しい入力信号を視覚系のニューロンが最大化することによって達成されている。個々の光受容器からの信号が,時間的・空間的に足し上げられているのだ。
再録:別冊日経サイエンス244「動物の行動と進化 環境が育んだ驚異」
著者
Amber Dance
サイエンスライター。ロサンゼルス地域在住。
原題名
Night Visions(SCIENTIFIC AMERICAN May 2019)
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光受容器/錐体細胞/桿体細胞/走光性/ショットノイズ/ロドプシン/ダークノイズ/視葉/双極細胞