日経サイエンス  2019年10月号

特集:カンブリア前夜

生命爆発の導火線 エディアカラ生物の進化

R. A. ウッド(英エディンバラ大学)

複雑な動物はカンブリア爆発の時代に出現したと長い間考えられてきた。だが,シベリアやナミビアでの最近の発見によって,実際にはカンブリア爆発の数百万年前,先カンブリア時代末のエディアカラ紀にすでに出現し始めていたことが明らかになった。また,古代の海の化学組成を再構築できる新しい技術により,この早期の進化的多様化がなぜ起こったかについてもわかり始めている。
 

 
再録:別冊日経サイエンス235「進化と絶滅 生命はいか誕生し多様化したか」

著者

Rachel A. Wood

英エディンバラ大学の古生物学者・地質学者。研究テーマは礁の起源と古生態学,および海水の化学組成の進化。

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