日経サイエンス  2019年9月号

特集:ワクチンの予想外の功罪

自然免疫を刺激? 疫学データが示す可能性

M. W. モイヤー(SCIENTIFIC AMERICAN編集部)

ワクチンはそれぞれ特定の病気を標的にしているが,ある一連の研究によると,一部のワクチンはずっと広範な防御能力をもたらしているようだ。特に生ワクチンは子供の総死亡率を50%引き下げる可能性があるという。この研究はアフリカのギニアビサウ共和国で2人のデンマーク人研究者が先導しているものだが,その結論は誇張されているとの批判も呼んでいる。
 

 
再録:別冊日経サイエンス234「最新免疫学 がん治療から神経免疫学まで」

原題名

Vaccines Reimagined(SCIENTIFIC AMERICAN June 2019)

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