
科学技術は近未来の私たちの暮らしをどのように変えるだろうか? SCIENTIFIC AMERICAN編集部が世界経済フォーラムの専門家グループと協力して選定した影響力の大きな10件のイノベーションを紹介する。人工知能(AI)や拡張現実(AR),個別化医療を前進させる先進的な診断技術,薬剤を作る細胞を体内に埋め込む試み,光で制御するナノ材料などが,今後3年から5年のうちに私たちの暮らしを大きく変えそうだ。
1.AR技術が至る所に
C. E. レイサン(アンスロ・トロニクス)/A. メイナード(アリゾナ州立大学)
2.迷走神経刺激療法
G. リン(米国軍保健科学大学/ジョンズ・ホプキンズ大学)/C. E. レイサン(アンスロ・トロニクス)
3.幹細胞から育てた食肉
G. O. シェーファー(シンガポール国立大学)
4.人と議論し教えてくれるAI
B. S. マイヤーソン(IBM)
5.薬を作る細胞を移植
S. Y. リー(KAIST =韓国)
6.AIで分子設計
J. カーベック(10EQS)
7.精密医療向けの先進診断技術
E. オデイ(オラリス・セラピューティクス)/H. アルサファ(ハリファ大学=アラブ首長国連邦)
8.安全な遺伝子ドライブ
C. H. コリンズ(レンセラー工科大学)
9.プラズモニクスで毒物検出
J. ガルシア・マルティネス(アリカンテ大学=スペイン)
10.量子計算アルゴリズム
A. アスプル=グジック(加トロント大学)
関連記事 「世界のイノベーション10」,日経サイエンス2018年3月号。 「ナノの世界を照らす次世代光技術 プラズモニクス」,H. A. アトウォーター,日経サイエンス2007年7月号。 「炎症を治すバイオエレクトロニック医薬」,K. J. トレーシー,日経サイエンス2015年6月号。 「難関を突破するモジュール量子計算」,C. R. モンロー/R. J. ショルコフ/M. D. ルーキン,日経サイエンス2016年8月号。 「分身AIがつくる社会」,P. ドミンゴス,日経サイエンス2018年12月号。
原題名
Top 10 Emerging Technologies of 2018(SCIENTIFIC AMERICAN December 2018)
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