日経サイエンス  2019年3月号

特集:5年後の世界を変える10の科学技術

SCIENTIFIC AMERICAN編集部

科学技術は近未来の私たちの暮らしをどのように変えるだろうか? SCIENTIFIC AMERICAN編集部が世界経済フォーラムの専門家グループと協力して選定した影響力の大きな10件のイノベーションを紹介する。人工知能(AI)や拡張現実(AR),個別化医療を前進させる先進的な診断技術,薬剤を作る細胞を体内に埋め込む試み,光で制御するナノ材料などが,今後3年から5年のうちに私たちの暮らしを大きく変えそうだ。
 
 

1.AR技術が至る所に
  C. E. レイサン(アンスロ・トロニクス)/A. メイナード(アリゾナ州立大学)

2.迷走神経刺激療法
  G. リン(米国軍保健科学大学/ジョンズ・ホプキンズ大学)/C. E. レイサン(アンスロ・トロニクス)

3.幹細胞から育てた食肉
  G. O. シェーファー(シンガポール国立大学)

4.人と議論し教えてくれるAI
  B. S. マイヤーソン(IBM)

5.薬を作る細胞を移植
  S. Y. リー(KAIST =韓国)

6.AIで分子設計
  J. カーベック(10EQS)

7.精密医療向けの先進診断技術
  E. オデイ(オラリス・セラピューティクス)/H. アルサファ(ハリファ大学=アラブ首長国連邦)

8.安全な遺伝子ドライブ
  C. H. コリンズ(レンセラー工科大学)

9.プラズモニクスで毒物検出
  J. ガルシア・マルティネス(アリカンテ大学=スペイン)

10.量子計算アルゴリズム
  A. アスプル=グジック(加トロント大学)

 
 
一部再録:別冊日経サイエンス237「食と健康」

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原題名

Top 10 Emerging Technologies of 2018(SCIENTIFIC AMERICAN December 2018)

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