日経サイエンス  2019年3月号

特集:太陽

出生と一族の秘密

R. ボイル(フリージャーナリスト)

太陽はずっと独りぼっちだったわけではなかった。その周辺にはかつて多くの兄弟星が存在した。それらの惑星が太陽系に取り込まれた可能性さえある。太陽とその惑星には,人間に例えれば母にあたる星があった。短い生涯を終えた後に太陽系のもとになる物質を供給した巨大星だ。

強力な新宇宙望遠鏡と「宇宙化学」と呼ばれる分野の急速な発展,生物学から借りてきた系図学の手法によって,太陽の半生の詳細が明らかになった。

著者

Rebecca Boyle

ミズーリ州セントルイス在住のフリージャーナリスト。Atlantic誌の寄稿ライター であり,New Scientist誌,Wired誌,Popular Science誌などにもたびたび寄稿している。また「The Best American Science and Nature Writing」シリーズに収載された著作もある。

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迫る! 北米横断日食」,J. M. パサチョフ,日経サイエンス2017年9月号。

原題名

The Secret Life of the Sun(SCIENTIFIC AMERICAN June 2018)

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