日経サイエンス  2019年2月号

シロアリとフェアリーサークル

L. マルゴネリ

シロアリは巣の近くの土壌を肥やして栄養価の高い植生を生み出し,それを通じて様々な動物を支えている。詳しいメカニズムは不明だったが,数理生態学の手法を用いてこの影響を示す数理モデルが作られた。シロアリは地形に大規模スケールで影響を与え,干ばつへの抵抗性を高めているほか,フェアリーサークルの形成にも一役買っている。



再録:別冊日経サイエンス244「動物の行動と進化 環境が育んだ驚異」

著者

Lisa Margonelli

アリゾナ州立大学の一般誌Zócalo Public Squareの副編集長。既刊書に「Oil on the Brain: Petroleum’s Long, Strange Trip to Your Tank」(ランダムハウス,2007年)がある。

原題名

Termites and Fairy Circles(SCIENTIFIC AMERICAN August 2018)

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