
子宮内膜症は本来なら子宮の内側にとどまっているはずの細胞がなぜか子宮以外の場所で増殖し,激痛や炎症をもたらす病気だ。約10%の女性がかかるとされるが,月経中の体調不良は軽視されがちで,見過ごされることも多い。痛みが始まってから診断されるまでの平均期間は実に7年だ。近年,唾液検査による早期診断や,患者自身の皮膚細胞から作った臓器チップで薬の効き目を調べる研究が進んでいる。
著者
Jena Pincott
フリーライター。科学の知られざる意外な側面に注目している。著書に「Do Chocolate Lovers Have Sweeter Babies? The Surprising Science of Pregnancy」(フリープレス,2011年)などがある。Wall Street Journal紙Oprah.com,Psychology Today誌,Nautilus誌などに寄稿している。
原題名
A Painful Mystery(SCIENTIFIC AMERICAN June 2018)
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