日経サイエンス  2018年12月号

特集:新・人類学 第3部 明日の姿

都市が変える生物進化

M. スヒルトハウゼン(蘭ライデン大学)

カタツムリやタンポポ,魚など様々な生物が,驚くべき新たな方法で都市環境に適応しつつある。多くのケースで,その進化のスピードは自然環境で起こると思われる変化よりも速い。世界中の都市は同じような進化圧を呈しているので,そこにいる生物種は似通ってくる可能性がある。都市環境は極端である場合がしばしばであり,多くの生物は決して適応できない。したがって,やはり保護が必要だ。
 

 
再録:別冊日経サイエンス235「進化と絶滅 生命はいか誕生し多様化したか」

著者

Menno Schilthuizen

オランダにあるナチュラリス生物多様性センターのシニアリサーチャーで,ライデン大学の進化生物学の教授。

原題名

Darwin in the City(SCIENTIFIC AMERICAN September 2018)

サイト内の関連記事を読む

キーワードをGoogleで検索する

前適応アントロポセン