
カタツムリやタンポポ,魚など様々な生物が,驚くべき新たな方法で都市環境に適応しつつある。多くのケースで,その進化のスピードは自然環境で起こると思われる変化よりも速い。世界中の都市は同じような進化圧を呈しているので,そこにいる生物種は似通ってくる可能性がある。都市環境は極端である場合がしばしばであり,多くの生物は決して適応できない。したがって,やはり保護が必要だ。
著者
Menno Schilthuizen
オランダにあるナチュラリス生物多様性センターのシニアリサーチャーで,ライデン大学の進化生物学の教授。
原題名
Darwin in the City(SCIENTIFIC AMERICAN September 2018)