
人間のモラル(徳性)の種がまかれたのは約40万年前,人々が狩猟採集生活で協働を始めたときだった。協力的相互関係は,集団の他のメンバーに対する尊重と公正さを育んだ。その後,人口の増加によって集団アイデンティティーが強固になり,一連の文化的習慣と社会規範が培われた。
再録:別冊日経サイエンス242「人間らしさの起源 社会性,知性,技術の進化」
再録:別冊日経サイエンス236「心と行動の科学」
著者
Michael Tomasello
デューク大学の心理学および神経科学の教授で,ドイツのライプチヒにあるマックス・プランク進化人類学研究所の名誉所長。
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「生まれながらの協力上手」,G. スティックス,日経サイエンス2014年12月号。
原題名
The Origins of Morality(SCIENTIFIC AMERICAN September 2018)
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包括適応度/ホモ・ハイデルベルゲンシス/志向性/二人称的モラル