日経サイエンス  2018年11月号

蚊と戦う

D. ストリックマン(ビル&メリンダ・ゲイツ財団)

マラリアやデング熱,ジカ熱など,蚊が媒介する病気による死者は年間に世界で72万5000人を超える。その意味で蚊は地球上で最も致死的な生物といえる。気候変動とグローバリゼーションによって米国など先進国でも事態が悪化しているほか,一般的な殺虫剤に蚊が耐性を発達させているのが問題だ。専門家はローテクの捕虫トラップから新たな殺虫剤,遺伝子改変法まで様々な新ツールによって反撃を試みている。

著者

Dan Strickman

ビル&メリンダ・ゲイツ財団で媒介害虫制御事業を率いている衛生昆虫学者。

原題名

Buzz Kill(SCIENTIFIC AMERICAN July 2018)

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