
数学は厳密な規則と原理に基づいているので,お堅く冷たい学問と感じられる。しかし,そこには驚くほどの魅力が隠れている。例えば群論は回転や鏡映を支配する法則を扱う分野だが,これらの変換は雪の結晶の放射状パターンなど,視覚的に極めて美しい対称性を生じることがある。ここ20年ほどで,数学にヒントを得たアートが盛んになり,魅惑的な創作が増えている。最も印象的な作品をいくつか紹介する。
著者
Stephen Ornes
サイエンスライター。「Math Art: Truth, Beauty, and Equations」(スターリング出版,2019年)を出版予定。本誌に「巨大分類定理を継承 数学者たちの挑戦」(2015年11月号)を執筆した。
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「レクリエーション数学の楽しみ」,M. ガードナー,1998年11月号。
原題名
Art by the Numbers(SCIENTIFIC AMERICAN August 2018)
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