
南極点にあるニュートリノ観測施設「アイスキューブ」が深宇宙から飛来したとみられる超高エネルギーニュートリノを捉えた。ガンマ線宇宙望遠鏡や地上の光学望遠鏡などによる追跡観測の結果,発生源は40億年彼方の銀河にある巨大ブラックホールから噴出するジェットであることがわかった。 超高エネルギーニュートリノは超高エネルギーの宇宙線によって生み出される。超高エネルギー宇宙線はどこから来るのかという100年にわたる謎に1つの答えが出た。
著者
中島林彦 / 協力:吉田 滋
中島は日本経済新聞記者。吉田は千葉大学大学院理学研究科教授。同大学ハドロン宇宙国際研究センター長を兼務。専門はニュートリノ天文学。アイスキューブに立ち上げから関わりアムンゼン・スコット基地に滞在したこともある。
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「特集:マルチメッセンジャー天文学の幕開け」,中島林彦,日経サイエンス2018年1月号。
「アイスキューブ 南極でニュートリノを捉える」,F. ハルゼン,日経サイエンス2016年1月号。
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