日経サイエンス  2018年11月号

特集:ニュートリノで見る激動宇宙

アイスキューブが捉えた巨大ブラックホールの活動

中島林彦(日本経済新聞) 協力:吉田 滋(千葉大学)

南極点にあるニュートリノ観測施設「アイスキューブ」が深宇宙から飛来したとみられる超高エネルギーニュートリノを捉えた。ガンマ線宇宙望遠鏡や地上の光学望遠鏡などによる追跡観測の結果,発生源は40億年彼方の銀河にある巨大ブラックホールから噴出するジェットであることがわかった。 超高エネルギーニュートリノは超高エネルギーの宇宙線によって生み出される。超高エネルギー宇宙線はどこから来るのかという100年にわたる謎に1つの答えが出た。
 

 
再録:別冊日経サイエンス241「巨大ブラックホール 宇宙と銀河の進化を探る」

著者

中島林彦 / 協力:吉田 滋

中島は日本経済新聞記者。吉田は千葉大学大学院理学研究科教授。同大学ハドロン宇宙国際研究センター長を兼務。専門はニュートリノ天文学。アイスキューブに立ち上げから関わりアムンゼン・スコット基地に滞在したこともある。

関連記事
特集:マルチメッセンジャー天文学の幕開け」,中島林彦,日経サイエンス2018年1月号。
アイスキューブ 南極でニュートリノを捉える」,F. ハルゼン,日経サイエンス2016年1月号。

サイト内の関連記事を読む

キーワードをGoogleで検索する

アイスキューブニュートリノ宇宙線IceCube-170922AテキサスソースTXS 0506+056ブレーザーフェルミ望遠鏡MAGICマルチメッセンジャー天文学