
次世代の超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」を日本主導で東北地方の北上山地の地下に建設する計画が検討されているが,昨冬,計画が大幅見直しされた。大型ハドロン衝突型加速器LHCの実験の進展を受け,万物に質量を与えるヒッグス粒子を量産してヒッグスの特性を詳しく解明する「ヒッグスファクトリー」として建設する。ILCの実現には日米欧の連携が大前提だが,年内に日本が誘致の姿勢を正式表明しないと欧州の協力が得られず,ILCの実現は非常に難しくなる。
誘致の可否 学術会議の判断求める 滝 順一
著者
中島林彦(なかじま・しげひこ)
日本経済新聞記者
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