日経サイエンス  2018年9月号

特集:恐竜大進化

むかわ竜が明かす日本の恐竜最盛期

内村直之(科学ジャーナリスト)

大型の脊椎動物1個体の全身がわかる骨格というのは,なかなか見つかるものではない。それだけに,昨年公開された恐竜「むかわ竜」の全身骨格は,人々の度肝を抜いた。恐竜が繁栄を極めた白亜紀末の恐竜としても,また植物食恐竜としても,国内で全身骨格が見つかったのは初めてだ。しかも体長8mと,日本で発見された恐竜の中では最大級。北海道大学総合博物館准教授の小林快次は,「日本の恐竜研究史で最大の発見」と力を込める。恐竜の発掘・研究は欧米を中心に進んできたが,近年は日本を含むアジアやアフリカ,南米などで化石の発見が相次いでいる。

 

著者

内村直之(うちむら・なおゆき)

フリーランス科学ジャーナリスト。著書に『われら以外の人類』(朝日選書,2005年),『古都がはぐくむ現代数学』(日本評論社,2013年)など。

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