日経サイエンス  2018年9月号

恐竜大進化

覇者への意外な道

S. ブルサット(英エディンバラ大学)

1億5000万年以上にわたって地球を支配していた恐竜。彼らはスピードや敏捷性,代謝,知能の面で非常に優れていたので,出現するや否やライバルを打ち負かして世界中に広がったとするのが従来の見方だ。だが,新たな化石の発見と解析によってそのシナリオは覆されている。恐竜類は最初の3000万年間,進化ドラマの脇役としてつつましく暮らしていたようだ。
 

 
再録:別冊日経サイエンス235「進化と絶滅 生命はいか誕生し多様化したか」

著者

Stephen Brusatte

英スコットランドのエディンバラ大学の古生物学者。専門は恐竜の解剖学と進 化。著書に『The Rise and Fall of the Dinosaurs』(William Morrow,2018 年)がある。

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王者の系譜 ティラノサウルスの実像」,S. ブルサット,2015年7月号。

原題名

The Unlikely Triumph of Dinosaurs(SCIENTIFIC AMERICAN May 2018)

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