
宇宙望遠鏡TESSが4月に打ち上げられた。ほぼ全天に及ぶ探索を行い,太陽系に比較的近い領域で,数千個の系外惑星候補が発見されるとみられている。ただ,それらがどんな惑星なのかは不明で,偽物も含まれている。生命が存在する可能性が高い「ハビタブル惑星」などの本命を絞り込むには,地上望遠鏡群による様々なフォローアップ観測が欠かせない。日本でも専用装置などを用いる観測の準備が大詰めを迎えている。
著者
中島林彦 / 協力:成田憲保
中島は日本経済新聞記者。成田は東京大学大学院理学系研究科天文学専攻助教。科学技術振興機構(JST)の「さきがけ」プログラムの研究者を兼務。系外惑星の研究に取り組んでいる。
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