日経サイエンス  2018年7月号

特集:系外惑星探索の新時代

新宇宙望遠鏡TESS打ち上げ

J. N. ウィン(プリンストン大学)

系外惑星の探索で多大な成果を上げた米国の探査機ケプラーが間もなく運用を終え,新たに複数の探査機が近く稼働する。 1つはトランジット系外惑星探索衛星TESSで4月に打ち上げられ,6月に観測軌道に乗る。もう1つは系外惑星の特徴を調べるCHEOPSで年内の打ち上げ予定だ。いずれも惑星が親星の手前を横切るトランジットの兆候を探す。これによってさらに多くの系外惑星が見つかる見通しだ。地球以外にも生命が存在しうる天体があるのか,そこに実際に生命が存在するのか,答えを出すのに寄与するだろう。

著者

Joshua N. Winn

プリンストン大学の天体物理学者で,太陽系外の惑星の形成と進化を研究している。NASAのケプラー探査機チームに加わったのに続き,現在はTESS計画に携わっている。

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系外惑星の空」,M. D. レモニック,2013年11月号

原題名

Shadows of Other Words(SCIENTIFIC AMERICAN March 2018)

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