日経サイエンス  2018年6月号

nippon天文遺産 第16回

アインシュタイン塔(下)

中島林彦(日本経済新聞) 協力:渡部潤一/中桐正夫(日本経済新聞社)

武蔵野の面影を今に残す国立天文台の三鷹キャンパスには戦前の東京帝国大学東京天文台時代に建てられ,現在は国の登録有形文化財になっている施設がいくつもある。中でも異彩を放つのが天文ドームを頂いた古びた塔で,「アインシュタイン塔」という。アインシュタインの一般相対性理論の検証という当初の目的は果たせなかったが,戦後日本における太陽物理学の発展に重要な役割を果たした。 (文中敬称略)



再録:別冊日経サイエンス245「天文遺産 宇宙を拓いた日本の天文学者たち」

サイト内の関連記事を読む