日経サイエンス  2018年6月号

ゲノム編集はガラパゴスを救うか

S. S. ホール(サイエンスライター)

ガラパゴス諸島はゾウガメなど独自の動物で有名だが,実はネズミをはじめ何百種もの外来種が侵入している。外来種の駆除は残酷な作業になる場合が多く,殺鼠剤の散布では家畜や子供を島外に移すなど住民の負担も大きい。より安全な方法として,CRISPR(クリスパー)などのゲノム編集技術を用い,生まれてくる子ネズミをオスだけにして繁殖できなくする方法が検討されている。だがリスクはないのか?

著者

Stephen S. Hall

数々の受賞歴があるサイエンスライター。近著は「Wisdom: From Philosophy to Neuroscience」(クノッフ出版,2010年)。

関連記事
CRISPRと『組み換え』作物 バイオ農業の行方」,S. S. ホール,日経サイエンス2016年6月号。

原題名

Cloud Genetic Engineering Save the Galápagos?(SCIENTIFIC AMERICAN December 2017)

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