
脳画像化ツールをもってしても,重度の脳損傷患者に意識があるかどうかを医師が判断するのは難しい場合がある。彼らはどんな内容にせよ何かを経験しているのか? それとも意識は肉体から離れ,宿っていないのか? 磁気パルスで脳を“ザップ”(刺激)したときの脳活動を脳波計で記録し,それを“ジップ”データ圧縮アルゴリズムで解析することで,意識の有無を判定できることが明らかになってきた。
再録:別冊日経サイエンス243「脳と心の科学 意識,睡眠,知能,心と社会」
著者
Christof Koch
シアトルのアレン脳科学研究所の主任科学者で所長。SCIENTIFIC AMERICANの編集顧問を務めている。
原題名
How to Make a Consciousness Meter(SCIENTIFIC AMERICAN November 2017)
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無反応覚醒症候群/最小意識状態/統合情報理論/経頭蓋磁気刺激/