日経サイエンス  2018年4月号

特集:量子コンピューター最前線

量子コンピューターの最終目標である「汎用量子コンピューター」を目指して,世界中の企業や大学がしのぎを削っている。それは一体どんなコンピューターなのか。一体何ができるのか。研究はどこまで進んでおり,ここ数年で何が起きようとしているのか。

 

それを知るために,トップを走る米国の3企業──超電導を使った量子コンピューターの開発を競うグーグルとIBM,そして原子時計の技術を使う別タイプを作っているスタートアップIonQの研究現場を訪ねた。また量子情報実験のパイオニアが率いる日本の2つの実験グループ,東京大学の古澤明研究室と中村泰信研究室を取材した。研究の一線に立つ研究者たちの,生の声を伝える。

 

 

 

 

クラウド時代の幕開け  古田彩
光と超電導で挑む日本  古田彩