日経サイエンス  2018年3月号

新パワーズ・オブ・テン

C. シャーフ(コロンビア大学) イラスト:R. ミラー

観測可能な宇宙の半径は1026mに及ぶ一方,究極の短距離である「プランク長」は10−35mにすぎない。60桁を超えるこの世界を一度に10倍ずつズームインして旅してみよう。10のべき乗(パワーズ・オブ・テン)に基づくこの伸縮法によって,私たちの日常体験をはるかに超えた領域にまで広がる自然の連続性と関係を表現できる。パワーズ・オブ・テンは私たちに総体から無まですべてを見せてくれる。

 

著者

Caleb Scharf / Ron Miller

シャーフはコロンビア大学宇宙生物学センターの所長。著書に「Gravity’s Engines」(2012年),「The Copernicus Complex」(2014年)などがある。SCIENTIFIC AMERICANのウェブサイトでブログ「Life, Unbounded」を連載中のほか,多くの媒体に執筆している。妻と2人の娘とともにニューヨーク在住。

ミラーは科学イラストレーター・著述家。SCIENTIFIC AMERICANをはじめNational Geographic誌,Smithsonian誌など数多くの出版物に作品を描いており,ジュール・ヴェルヌ『海底二万里(決定版)』『地底旅行(決定版)』の挿絵を担当した。バージニア州在住。

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POWERS OF TEN 宇宙・人間・素粒子をめぐる大きさの旅』,フィリップ・モリソン/フィリス・モリソン著,村上陽一郎/村上公子訳
天の川を従えるラニアケア超銀河団」,N. I. リベスキンドほか,日経サイエンス2016年11月号

原題名

The Zoomable Universe(SCIENTIFIC AMERICAN November 2017)

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パワーズ・オブ・テン