日経サイエンス  2018年3月号

大噴火は予測できるか 地下構造から探るシナリオ

S. オルソン(サイエンスライター)

1980年に予想以上の大噴火を起こし,57人の犠牲者を出した米セントへレンズ山。その地下で何が起きているのか,明らかにする試みが進んでいる。人工地震の伝わり方や地下に流れる電流の測定,噴出した溶岩の分析など,あらゆる手段を使って,マグマが地下深くからどのように上ってきて噴火に至るのか,全容を解明しようとしている。次の大噴火を予測することは可能なのだろうか。

再録:別冊日経サイエンス258『激動の天と地』

著者

Steve Olson

シアトルを拠点とするサイエンスライター。著書に 「Eruption: The Untold Story of Mount St. Helens 」(W. W. Norton,2016年)がある。

原題名

The Next Big Bang(SCIENTIFIC AMERICAN November 2017)

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